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ファクタリングの審査は甘い!?審査の3つのポイントとは
赤字決算OK
即日契約OK
手数料1%から
融資断られた会社もOK
資産を持たない中小企業の資金繰り方法としてファクタリングの利用が広がっていますが、ファクタリング会社の広告にはこのようなキーワードが並んでいますよね。
一見するとファクタリングの審査って甘いように見えますが、本当に甘いものなのでしょうか。 今回は貴重な売掛金を少しでも高く買い取ってもらうために、ファクタリングの審査についてぜひ知っておいていただきたい3つのポイントを解説します。
ファクタリングの仕組みとは
ファクタリングの審査が本当に甘いのかというお話の前に、ファクタリングの仕組みを確認しておきましょう。
いろいろな種類のあるファクタリングの中から、この記事では完全買取型(ノンリコース)の2者間契約を前提としてご説明します。
ファクタリングは、上図のように御社が販売した代金等の売掛金をファクタリング会社に買い取ってもらい、売掛先の入金日よりも前に現金化する方法です。
したがって、ファクタリングの契約は「債権譲渡契約」となります。わかりやすく言い換えると、売掛金を売買する契約です。
債権譲渡契約を他の取引契約に例えると、手形の割引や商品券の買取に近いです。手形の割引も商品券の買取も、売りに来た人の本人確認をするだけで所定の割引率で買い取ります。割引率というのは、額面の何%で買い取るかということです。
例えば、大手上場企業が振り出した手形なら額面の99%で買い取りましょう。JCBの商品券のようにどこでも使える商品券は額面の95%で買い取りましょうということです。信用があるとか、流通性が高いというメリットがあるほど、高く買い取ってもらえます。
ですから、個人で細々と営業している零細企業が振り出した手形や使えるところが限られている商品券は、信用が低く、流通性が低いので買取価格は低くなります。
ファクタリングは売掛金債権の売買なので、手形割引や商品券の買取と同じように買取額を設定します。
ただし、2者間契約の場合は少し話が違ってきます。
3者間契約なら債権をファクタリング会社に譲渡したことを通知するので、信用力の高い売掛先から直接ファクタリング会社に支払われます。しかし、2社間契約の場合は資金繰りに困っているであろう、比較的信用力の低い会社(つまり、御社)を経由して支払われます。
せっかく高い信用力のある売掛先であっても、売掛金が御社を経由するだけで取引全体の信頼性が低下してしまうのです。
そのため、ファクタリング会社は御社の状態もきちんと把握することになります。
2者間契約は3者間契約よりも審査が厳しくなるし、買取価格も低くなるということを確認した上で、ファクタリングの審査ポイントを確認していきましょう。
2者間契約だと買取額が下がる理由
2者間契約は3者間契約よりも買取価格が低くなるといいましたが、それはなぜでしょうか。
理由の一番大きなものは、売掛金が売掛先⇒御社⇒ファクタリング会社と流れるところにあります。
ファクタリングで資金を調達するお客様は、今の時点で銀行などの低利の融資を受けられない理由があります。
それはつまり、お客様の信用が低下しているか、信用力の限界まで融資を受けているか、資金繰りが厳しい状態であることを意味しています。
資金繰りが厳しいお客様を売掛金が経由するときに、他の支払いに使ってしまったり、差し押さえられてしまったりするリスクをファクタリング会社は警戒します。
「そんなことするわけないよ」とおっしゃるでしょう。
それはそのとおりなんですが、金融の審査とはあらゆるリスクを想定します。
つまり、「万一のことを考えている」ということですね。
実際にファクタリング会社に送金せず他のことに売掛金を使えば契約違反となり、損害賠償や詐欺罪などに問われることがありますから、そんなことをする方は少ないのですが、「万一の」リスクは残っているので、それを考慮するということです。
リスクが高ければ高いほど買取金額を低くして、万一の際に備えるのは金融の基本的な考え方です。
もちろん、売掛先に通知をすれば今後の取引に影響するといったご心配は十分に理解していますので、リスクが高い分、買取価格を低くして全体のバランスを調整しているのです。
これは、赤字決算や銀行融資を断られていてもファクタリングを利用できる理由の一つです。でも、できるだけ高く買い取ってもらうなら3者間契約を検討してみるのも一つの方法です。
では、2者間契約では高く買い取ってもらえないのかというと、そんなことはありません。
その方法は次のポイントにあります。
急いでいると足元を見られる
「明日までに300万円ほしい」
明日の支払いが300万円足りないという急ぎのご用命が多いのですが、ファクタリング会社は、そんな「お客様の足元を見て」買取額を決めていることがあります。
足元を見ているというと聞こえは悪いですが、「急いでいるなら安い買取価格でも応じるのではないか?」と思われているんですね。
そんなふうに思われてしまうと、いくらお客様の業績が良くても高い買取額になりにくいです。。
また、足元を見ているわけではないにしても、それだけの金額が足りないことをギリギリまで知らなかったのか?今まで何をしていたんだろう?という疑問がでてきます。
このような疑問は、そのまま経営者の資質の点にマイナスに影響します。
「この社長でほんとうに大丈夫だろうか」と思われるのは避けたいところですね。
もちろん、急に必要になるのに理由があるのはわかります。
でも、それに気づいたのは「昨日」ではないはずです。それまでにどのようなアクションをとっていたのかもきちんと説明するようにしましょう。
なお、本当は昨日気づいたのに、月初から金策に走り回っていたという嘘をつくのはやめましょう。その程度の嘘は調べればわかってしまうので、かえって信用を低くしてしまいます。
さて、日程に余裕のある状態で申し込んだほうが少しでも高く買い取ってもらう可能性が高いことがわかりましたが、さらにもう一つの方法を組み合わせることで買取価格を高めることができます。
審査が甘い=買取価格が安い
ファクタリングの審査では、売掛先の信用力が高いか低いかによって買取価格が上下することがわかりました。さらに買取価格を高める方法というのは何でしょうか。
実は、ファクタリング会社によって審査の方法や判断基準が違うので、相見積もりをとると買取価格に違いが出てくるんです。
「なんだ相見積もりか」と思わないでください。貴重な売掛金を最大限有効に活用するための大切なテクニックです。
例えば、A、B、Cという3社にファクタリングを申し込んだところ、こんな結果が出ました。
A・・・1時間もしないうちに額面の60%で買い取ると連絡がきた
B・・・その日のうちに何の質問もなく額面の70%で買い取ると連絡がきた
C・・・何度か追加書類の提出を求められて翌日に90%で買い取ると連絡がきた
さあ、みなさんはどのファクタリング会社を選びますか?
絶対に明日には資金が必要だというならBを選ぶのではないでしょうか。30%も手数料で失うのは痛いけれど、背に腹は代えられないかもしれません。
でも、資金が必要な日まで少し時間があるなら、買取額が高いCを選ぶでしょう。
Cは追加の書類や質問を求めていることから審査に手をかけているようですから、安心感も高いと思います。
ここで注意したいのは、まちがってもAを選ばないことです。
審査が甘いということは、リスクがあっても気にしないということです。なぜリスクを気にしなくてもいいのかというと、仮にリスクが発生しても、充分に吸収できるだけの手数料をもらっているからです。
言い換えれば、Aを選ぶ方はかなり切羽詰っていて急いでいるんですね。「足元を見られて」しまう可能性が大きくなります。
同じ審査が甘いところなら少しでも高く買い取ってもらえる(いいかえれば手数料が安いところ)を選ぶべきです。ファクタリング会社ごとに買取額がどう違うのかを知る上でも複数のファクタリング会社に相見積もりを依頼するのは大切なことだということがお分かりいただけると思います。
ちなみに、融資の審査で複数に申し込むのは審査上不利になりますが、ファクタリングの複数審査は問題ありません。なお、複数のファクタリング会社に同じ売掛金を買い取らせるのは詐欺になるので、相見積もりをとっても契約は1社だけにしてください。
審査に時間がかからないところは便利だとおっしゃる方がいらっしゃいます。それはもちろんそうなんですが、便利な分、手数料は高くなります。
御社が粗利率で30%を超える商売をしているならいいでしょうが、そうでなければ資金繰りを悪化させるだけですから、手数料が安く、高く買い取ってくれるところを探すのは経営者として当然ですよね。
ファクタリング手数料についての更に詳しい説明はこちらにあるので、ぜひ読んでみてください。
⇒「ファクタリング手数料の秘密教えます」
まとめ
最後にファクタリング審査のポイントをまとめておきます。
- 2者間契約の審査は御社の審査もあり、3者間契約に比べて買取価格が低くなります。
- 急いでいるとロクなことがないので日数に余裕をもって審査を受けましょう。
- きちんと審査をしないところは安く買い叩かれる可能性が高くなるので相見積もりを。
ファクタリングの審査のポイントを知っていると、審査の甘いところは買取手数料が高く、資金繰りの改善にはあまり向かないことがわかります。少しでも有利な条件でファクタリングを利用できるように、3つのポイントを有効に使っていきましょう。
弊社ではファクタリングを上手に使って会社を発展させるお手伝いをしております。
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