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ファクタリングを装ったヤミ金が逮捕された理由とは

昨日、ファクタリングを装って違法に貸付を行っていたファクタリング業者が逮捕されたというニュースと、やはり違法な貸付を行っていたファクタリング業者への対応に警察や関係団体が動き出したという二つのニュースをご紹介しました。
「ファクタリングを名乗るヤミ金にご注意ください」

この記事を読まれた方から「ファクタリング会社は違法なの?」というご質問をいただきましたので、何が問題だったのかについてもうちょっとだけ詳しくお話しします。

逮捕容疑は無登録営業

ニュースによると逮捕容疑は貸金業法第11条の無登録営業等の禁止に違反したとされています。

貸金業法では、お金の貸付を業として行うものを貸金業と規定し、貸金業を営もうとする者は登録を受けなければならず、登録を受けずに貸金業を営んではならないとされています。
しかし、容疑者は「ファクタリングとしての売掛債権の売買であり、貸金業の登録の必要はない」と容疑を否認しているそうです。

ちなみに、登録を受けた貸金業者かどうかは、金融庁の「登録貸金業者情報検索入力ページ」から検索できます。

ファクタリングは貸金業か

では、どうしてファクタリング取引なのに貸金業だと判断されたのでしょうか。それを考える前に、一般的なファクタリングのスキームを確認しておきましょう。

ファクタリングのスキームは簡単にいえば債権の売買取引です。
売り手が持っている100万円の債権を90万円で買い取り、買い手は100万円の債権を回収して買取額との差額である10万円の利益を得ます。

ファクタリング手数料というのは債権の額と売買の額の差額である10万円の利益のことを指しますから利息にあたりません。
最初にお話ししたように、貸金業法はお金を貸す商売を規制する法律ですから、債権の売買は貸金業法の対象になりません。

ただし、手形割引と決済期日に決済されなかったときは買い戻す特約が付いたリコースファクタリングは例外で、債権の売買取引ではあるものの、買い手がリスクを負わないので貸付とみなされますから注意が必要です。
債権を買い取っても回収できるとは限りません。このリスクを買い手が負うのか負わないのかが、債権売買か貸付かを判断するポイントになります。

ファクタリングがヤミ金とされた理由

さて、ここからは推測になりますが、ニュースでは逮捕した容疑者について「出資法違反(超高金利)容疑でも捜査する」とも書かれています。

ヤミ金事件では必ずといっていい出資法違反ですが、上でお話ししたように債権の売買取引なら金利は発生しないはずですよね。なぜそこが問題になるのでしょうか。
ここでヒントになるのは、もう一つのニュース「金融取引装う「新型ヤミ金」が横行 標的は中小企業…警察・支援団体も対応本腰」です。
こちらのニュースには「金が用意できなければ利息分だけを払わせ、元金返済を先延ばしにする『ジャンプ』と呼ばれる手口を使うなど、ヤミ金そのもの」と手口が紹介されています。

ファクタリング会社が買いとった売掛金は、売掛先が支払えば決済されます。これは2者間契約でも同じです。
もしも売掛先が決済しないのであれば買い手であるファクタリング会社は売掛先に催促をして回収します。
2者間契約の場合で、売掛先が支払ったのに売り手であるお客様が送金しないのであればファクタリング会社はお客様に対して損害賠償を請求したり横領などで刑事告発します。
ノンリコースファクタリングでは、決済日に決済されないからといって「利息」を払わせて決済日を先送りにすることはありません。買い手のリスクを売り手に利息の形で負担させると、それは貸付にあたるからですね。

利息を払うということは元々のお金は貸したお金だったといえます。
お金を貸すなら貸金業の登録を受けなければなりません。
お金を貸すときは年20%を超える利息をとってはいけないことになっています。
あくまでも推測ですが、今回のヤミ金業者も同様の手口だったために逮捕されたのではないかと考えています。

まとめ

今回の記事のポイントをまとめます。

  • ファクタリングは売掛金という債権の売買取引です。
  • 売買取引なので「利息」という考え方はありません。
  • 決済日に決済できないときに「ジャンプ」させるという考え方もありません。
  • 決済できないときに買い戻させるのは貸付です。
  • 貸付は貸金業の登録を受けなければなりません。
  • 登録のない貸金業者は全てヤミ金です。

ヤミ金との契約は法律上無効です。場合によっては返済しなくても済みます。
もしもヤミ金から借りてしまったときは、すぐに弁護士か司法書士に相談しましょう。ヤミ金対応を専門にしているところはネットで検索すればすぐに見つかります。

どうかみなさま、くれぐれもご用心ください。

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